この日記を書いた人:まこちん
一期一会 ■2010.2.8あなたは今、車の運転をしています。 2月の中頃、雪のちらつく中、かなり寒い日に国道を運転しています。 ふと、100m先を見ると、汚い格好をした外国人が親指を立てて、ヒッチハイクをしています。 あなたは、この状況でどうしますか? 1.もちろん無視して通り過ぎる 2.可哀相だとは思うが、誰かが乗せると思って通り過ぎる 3.クラクションを鳴らして「バーカ」という 4.乗せてあげる 5.その他 答えは決まりましたか? 4・・・いや、5.その他 として実際に起こった話しを本日はしましょう。 10年前の今日、カナダで知り合った日本人の友人と二人で極寒の北米を貧乏旅行しました。 持ち合わせていたのは、100ドル程度のお金と、若い男子に無駄にあふれる情熱。 毎日、格安のバスで移動したり、駅で凍えながら寝たり、格安のドーナツを分け合って食べたりと、 貧乏ながらも楽しい旅行を続けていました。 しかし、当時のカナダは吹雪も強く、空腹と睡眠不足と伝わらない言語に二人は疲れていました。 旅行の途中、ケベックシティという町に寄りました。 英語もままならない状態なのに、ケベックシティの公用語はフランス語。 ファーストフードのオーダーも上手くいかず、右を見ても左を見ても良く分からないフランス語。 そして、−20℃の寒さ。 そんな中で、予算も底を付き、ヒッチハイクを試みました。 もちろん、汚い格好をした外国人を乗せてくれるわけもなく、数百台の車が通り過ぎ、 吹雪の中、数時間が達ました。 もう無理かな・・・そう諦めた瞬間、さっき通り過ぎた車が100m先に止まってハザードランプを照らしていたのです。 夢中になって、その車に駆け寄り、次の目的地である「モントリオールに行きたいんですが」と伝えると、フランス訛りのたどたどしい英語で 「モントリオールまでは行かないけど、なるべく近くまで送れるようにするよ・・・」と。 暖房のきいた車内でほっと一息。 お互いたどたどしい英語ながらも、彼の優しさが伝わるのには十分な会話でした。 車で2時間ほど走った後、たどり着いたのはレストラン。 お金が無いし、こんなレストランで食事は出来ない・・・ ましては、車に乗せてもらったお礼に、何かしないといけないのでは・・・ と、思いながらも、半ば強引に彼に引っ張られるようにレストランに入り、食事を注文。 温かい食事を食べて、さて・・・どうやって払おうかと考えていると、 ウェイターが「お代はすでにいただいております」と。 なんと、彼は、見ず知らずの外国人を車に乗せるだけでなく、 レストランで食事までご馳走してくれたのです。 レストランから戻り、また車を30分ほど走らせえている間、 彼は何度も何度も携帯で電話をしていました。 もしかして、ここまでしといて、誘拐?日本にいる親に身代金の要求!? と思っていると、ある駐車場に車を止め、彼の友人らしき人と合流をしました。 すると彼は 「ボクはここまでしか送れないけど、モントリオールまで行く友達を見つけたよ。 彼に送ってもらうように伝えたからもう大丈夫。 これで安心して、モントリオールまで行けるね」 と。 月並みな言い方ですが、こんなに無償の優しさを提供する人には会ったことがありません。 なにか恩返しが出来ないかと彼に聞いたところ、 「もし日本に帰って、困っている人を見たら、その人に優しくしてあげたらそれで十分だよ」と。 それから10年。 彼のことを思い出しながら、 まだまだ彼にもらった優しさを誰かに与えられていない自分に反省しています。 2010年2月8日 まこちん |
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一期一会 ■2010.2.8












